(この記事は、2022年3月2日に更新しました。)
面接対策本も読んで、模範解答に沿った回答を準備したのに、面接官の反応がいつもイマイチ。
何か間違っているのかな…。
日本は例年、3月から新卒面接が始まります。
早い人は3月中に内定が決まり、なんとも余裕のある1年を過ごせますが、それはほんの一握り。
夏頃まで就職が決まらない人がたくさんいるのが現実です。
面接の中で、一番ベタであり、そして一番重要なのが『志望動機』の説明。
そして、それと同じくらい重要なのが、自分の強みや弱みといった、『自己分析系』の説明です。
ここをうまく乗り越えられないと、残念ながら不合格の山を積み上げるリスクがあります。
そんなピンチに陥る前に、説明のために本当に必要なことをしっかり身につけておきましょう!
今回は、志望動機の説明や自己紹介のコツについて紹介します。
【目次】
志望動機の説明や自己紹介でおさえておきたいこと3選
志望動機の説明や自己紹介でおさえておきたいポイントは以下の3つです。
- 第一志望じゃないなら、正直に伝えよう!
- 自分の強み、弱みを具体的に言えるようになろう!
- その会社に入って何をやりたいのか、しっかり言えるようにしておこう!
補足として、やめた方がいいこともお伝えしておきます。
もちろん、質問されれば丁寧に回答するのがプロの面接官の仕事ですが、
面接の目的は会社側が志望者の合否を判定することであって、その逆ではありません。
質問内容によっては、面接官に非常に悪い印象を与え、合否判定に影響するリスクがあります。
注意してください。
解説
まず、3つのポイントについて解説する前に、
面接のための”武装”について解説します。
②想定質問集を用意し、隙の無い回答を準備しておく
③第一希望ではないけれど、第一希望であることをアピールする
これらが武装と言えるでしょうか?
これらが間違っていると言うつもりはありません。
但し、このやり方で面接がうまくいく可能性はゼロの近いと言い切れます。
①面接官に気に入ってもらえるような仮面をつける
⇒ 自分本来の姿ではない状態で面接に臨んでも、どこかでボロが出ます。
②想定質問集を用意し、隙の無い回答を準備しておく
⇒ とても大事なことですが、それに頼りすぎると想定外の質問が来たときに対応が難しくなります。
③第一希望ではないけど、第一希望であることをアピールする
⇒ 正直に話した方がお互いに話がしやすいです。
武装の仕方や解釈がずれてしまうと、
どんなに労力をかけて準備しても成果が出にくくなってしまいます。
「何を武装するか」が大事なのです。
本当に価値ある武装は以下の3つです。
- 「自分の考えを持つこと」
- 「自分の存在価値(強み)を認識しておくこと」
- 「正直であること」
上記の定義をふまえた上で、
志望動機の説明や自己紹介でおさえておきたいポイントについて解説していきます。
第一志望じゃないなら、正直に伝えよう
これはもう言葉のままです。
第一志望じゃないなら、正直にそう伝えましょう!
面接官:「ありがとうございます。当社のどんなところに魅力を感じられましたか?」
志望者:「先輩に勧められました。それを聞いてとても良い会社だと思いました。」
面接官:「・・・・」
この回答では、本当に第一希望とは思えません。
たとえ第二希望や第三希望であったとしても、それを正直に伝えた上で、
- 何故入社したいと思ったのか
- どういった部分に少なからず魅力を感じることができたのか
- 他社と比べて改善して欲しいポイントは何か
を説明してくれた方が、ずっと好感が持てますし、前向きに話ができます。
自分の強み、弱みを具体的に言えるようになろう
強みの説明
面接の冒頭で自己紹介を要求され、その中で研究テーマなどと共に自分の強みを伝える、
というパターンが多いです。
この強みの説明ですが、よくある回答パターンは下記3つです。
②柔軟性
③行動力
面接対策の本でも、これらを強みとしてアピールすることを勧めているものが多く存在します。
これらが”本当に強みであるなら”、遠慮せずに猛アピールしましょう!
問題解決力や柔軟性、行動力があることは本当に素晴らしいです。
そして、面接官は「素晴らしい!」と思うからこそ、
深堀してその人の本当の強みを引き出そうとします。
そこでしっかりと説明できないと、
客観的にそれらの強みを説明できず、逆に不審につながってしまうリスクがあるので注意が必要です。
率先して関係者とコミュニケーションを取り、解決することができました。
例2:大学の勉強が難しく問題だらけだったのですが、
一生懸命頑張って解決しました。
上記のような回答の場合、具体的に志望者の何が優れているのか判断することができません。
問題解決力を自らの強みとしてアピールしたいのであれば、
下記ポイントを意識して説明すると説得力が飛躍的に向上します。
・どこで
・具体的にどんな問題が発生し
・その時に自分がどう考え
・どう行動し
・結果どうなったか
・その後、他の人からどのような評価(フィードバック)を得たか
このように、具体的エピソードを交え、自分の考えや行動、そして結果をストーリー立てて完結に説明できれば、
間違いなく面接官は好印象を持ちます。
弱みの説明
人間ですから、他人に弱みを見せたくありませんよね。
弱みに関しては、特に面接官から聞かれない限り、
自分から率先して説明する必要はありませんが、
聞かれた場合は、むしろ「チャンス!」だと思って頂きたいです。
何故かというと、
弱みの説明は「自分自身の更なる成長に対する意欲」を伝えるのに最適な場所だからです。
当たり前の話ですが、弱みの無い人間なんていません。
ですから、どんな弱みでも、それがあることは何の問題でもありません。
大切なのは、それをしっかりと自己認識し、その改善に向けて自分がどう考え、どう行動しているか
という部分です。
それをしっかりと説明できる人は、確実に信用されます。
・弱みの改善に向けて、自分がどう考え、どう行動しているかを伝える。
その会社に入って何をやりたいのか、しっかり言えるようにしておこう!
その会社の何かに魅力を感じ、入社したいと感じたからこそ入社試験を受けているわけですから、
ある程度「何がやりたいか」は説明できるようにしておくことがとても重要です。
とは言え、会社の中で働いた経験のある方は新卒の場合ほぼゼロですから、
具体的な仕事のイメージが持てないのは仕方がありません。
そこで、例えばこんな回答ができれば、ほぼ間違いなく好印象が得られるでしょう。
その中で、例えばZZZのような業務があれば是非やらせて頂きたいと考えています。
但し、ZZZでなくとも、私の勉強してきたことや強みが活かせる業務が他にあるのであれば、
何でも挑戦させて頂きたいです。
ここでのポイントは、
- やりたいことを明確に表現できている
- やりたいことがダイレクトにできなくても、柔軟性を持って業務に取り組む意欲がある
ということです。
反対に、自分が志望している会社のことすら下調べせず、何がやりたいのかも説明できない場合、
会社側からすると
という評価になってしまうわけです。
まとめ
新卒面接での志望動機の説明や、自己紹介でおさえておきたいポイントについて解説しました。
重要ポイントは下記3つです。
②自分の強み、弱みを具体的に言えるようになろう!
③その会社に入って何をやりたいのか、しっかり言えるようにしておこう!
会社に入る前も入った後も、”正直であること”というのは非常に重要な武器です。
様々な考え・経験・知識を持った人が集う現場の中では、
納得いかない状況や人間関係の問題など無数に発生しますが、
それでも最終的に”正直な人”は強いですし、信用されます。
【本の紹介】面接の教科書
WEB面接のポイント、気を付けるべきマナー、質疑応答のコツ、企業研究の進め方など、面接の全体像を効率よく吸収したい方におすすめなのがこの一冊。
色々な面接攻略本を読んできましたが、誰にでもオススメできる読みやすい本はコレです。
面接の教科書 これさえあれば。 2023年度