(この記事は、2021年9月26日に更新しました。)
「もう面接なんて受けたくない!」
そう悩んでいるあなたへ。
皆さんは、面接を受けた後にこんな悩みを抱えた経験はありませんか?
- 睨まれて恐怖を感じてしまい、うまく言葉が出てこなかった
- 強い口調で叱責され、自分に自信がなくなった
- 自分の話すことに無反応だったから、全然手応えを感じることができなかった。
「面接なんてそんなものか・・」と諦めてしまう方が多いですが、実はそれ、『ダメな面接官に当たってしまった事』が原因かもしれません。
面接官歴7年の私が断言します。これらは圧迫面接の典型で、パワハラに相当する行為です。
もちろん、圧迫面接は会社側も目的を持ってやっていることではあります(例:ストレス耐性を確認するため)。
でも、面接を受けた側はどう思うでしょうか?暴力的なやり方に「もう面接なんて嫌だ」とトラウマになったり、次に受ける面接では「また嫌な思いをするかもしれない…」と恐怖を感じてしまうかもしれません。
それで誰が幸せになれるのでしょうか?あまりにも失うものが大きすぎますよね。
だからこそ、『ダメな面接官は自分の目で見極められるようになって、そういう会社からオファーを受けてもしっかりとNOが言えるようになること』が大事なのです。
その結果、あなたの良さを分かってくれて、公平で正当な評価をしてくれる面接官(会社)と出会えたら素敵ですよね。
今回は、ダメな面接官のタイプと、前向きな気持ちになれる魔法の言葉を紹介します。
- 大手外資系企業で7年間、技術部の管理職として製品開発をリードしつつ、
新卒採用や中途採用、人財育成など、人事関連の業務も幅広く行ってきました。 - 新卒採用、中途採用合わせてこれまで面接してきた数は7年間で500以上あります。
面接官として常に心掛けていたことは、『志望者の良いところを見つける』、『志望者に良いイメージを持って帰ってもらう』です。 - 現在は就職・転職支援系の情報を中心に日々ブログを書いています。
【目次】
ダメな面接官のタイプ
まず初めに、ダメな面接官のタイプを3つ紹介します。
- 表情で脅してくるタイプ
- すぐ感情的になるタイプ
- あなたの伝えている内容に無反応なタイプ
それでは、1つずつ見ていきましょう。
表情で脅してくるタイプ
睨みつけたような表情をしたり、質問に回答するたびに首をかしげたり険しい表情になったりする面接官。
無意識でやっている方も多いのですが、明らかに「あなたに対する敬意」を軽視しています。
「目は口ほどにものを言う」ということわざがあるように、口に出さなくても目で脅してくる面接官はダメな面接官です。
優れた面接官は、ほとんどの場合、柔和な表情を崩しません。
あなたがリラックスして本来の自分の良さをアピールできる環境を積極的に作っていきます。
そういう姿勢を微塵も示さない面接官は、ダメな面接官です。
すぐ感情的になるタイプ
最初は穏やかな口調だったのに、あなたが説明したり質問に回答した後で、途端に感情的な口調になる面接官。
はっきり言って、こういう面接官は低レベルです。言い換えると、精神年齢が低いということです。
あなたの志望動機や良いところを確認したり、会社に入って活躍できそうかを判断するのが面接なのに、逆に「この会社ダメだわ」と判断される残念なタイプです。
面接官が感情的になるのに、あなたが原因であることは1ミリもありません。勝手に感情的になっているだけです。
すぐに感情的になる面接官は、ダメな面接官の典型です。
あなたの伝えている内容に無反応なタイプ
志望動機や自分の強み、得意なことなど、必死で準備してきたことを説明しているのに、無反応な面接官。
これは悲し過ぎますよね。
こういう面接官は、はっきり言ってコミュ障です。
面接は、あなたと面接官とのコミュニケーションの場、言葉のキャッチボールの場です。
その大切な場において、面接官自身がコミュニケーションを阻害するなど愚の骨頂。
感情的な物言いをする精神年齢の低い面接官よりもタチが悪いです。
あなたは何も悪くありません。あなたの伝えている内容に無反応な面接官は、ダメな面接官です。
コラム:なぜこの3つを挙げたか
なぜこの3つを挙げたのかというと、私もかつて似たような愚かな言動をしていた時期があるからです。
面接官を任された当初は、自分の立場や役割を誤認識し、偉そうな態度を取っているイタイ面接官でした。
それに気づいてからは、面接をゼロから勉強し直し、あらゆる研修や実務経験を経て、正しい面接の手法を習得しました。
その結果、心から志望者のことを考えた面接ができるようになり、また他の面接官に適切なアドバイスができるようになりました。
面接官は会社の代表であり、会社の顔です。
勇気と行動力を持って志望してきた貴重な人財に敬意を払わない面接官は、問答無用でダメな面接官です。
前向きな気持ちになれる魔法の言葉
次に、前述のダメな面接官に当たってしまったときに、前向きな気持ちでいられる魔法の言葉を3つ紹介します。
面接中でも面接後でも、嫌な気持ちになったときには思い出して心の中で唱えてみて下さい。
- 「この人、きっと違う星の人間なんだろうな」
- 「こんな会社に入っちゃダメだよって、誰かが教えてくれてる!」
- 「ここは自分が輝ける場所じゃない!」
それでは、1つずつ見ていきましょう。
「この人、きっと違う星の人間なんだろうな」
面接官も人間ですから、怒りっぽい人、感情を表に出さない人、いつでも笑顔な人など、さまざまなタイプの人がいます。
それでも、一世一代の大勝負である『面接』の場において、あなたのことを雑に扱ったり恐怖を感じさせるような言動をする人は、ちょっと信じられませんよね。
そういうときには、「この人、きっと違う星の人間なんだろうな」と思うのが効果的です。
同じ人間なんて誰もいませんから、非難する必要はありません。ただ、違う星の人間だと思うこと。
これだけで、ダメな面接官の言動に一喜一憂することがなくなり、冷静な態度をキープすることができるようになります。
「こんな会社に入っちゃダメだよって、誰かが教えてくれてる!」
面接官が睨みつけてきたり、感情的になるような会社なんて、行きたくないですよね。
そしてそんな面接はうまくいくはずがありません。
それは、「うまくいかないように、守られている」からかもしれません。
「こんな会社に入っちゃダメだよって、誰かが教えてくれてる!」と思えば、面接官の言動にも動じることがなくなるでしょう。
何しろ、面接官がダメな行動を取れば取るほど、結果的にあなたはその会社から遠ざかることができるのですから。
「ここは自分が輝ける場所じゃない!」
自分がこれから働く会社は、自分が輝ける場所がいいですよね。
それを判断できる場所が『面接』です。
睨みつけてきたり、感情的になったり、無反応なタイプの面接官がいる会社で、あなたは自分が輝けると思いますか?絶対ムリですよね。
ですから、そういう面接に出くわした場合には、「ここは自分が輝ける場所じゃない!」と思うのが一番です。
世界は広いです。色々な会社があり、色々な人たちがいます。
自分が輝ける場所は必ずあります。諦めずに希望を持って探しましょう!
コラム:自分を大切にする
人間は弱い生き物ですから、不安になったり、恐怖を感じたり、やる気が起きなくなったり、日々さまざまな感情と戦っています。
結果が出せない自分、他の人と比べて劣っている自分、臆病な自分など、自分を責めたくなるシーンは幾らでもありますよね。
ですが、どんなときでも大切にして頂きたいのは、「自分を大事にする」ということです。
友人や家族もあなたのことを大切に思っているでしょうが、最終的に自分のことを大切にできるのは自分しかいません。
まずは、今の自分を認めてあげましょう。
そして、今の自分を認めてくれる会社が必ずあると信じましょう。
時間と共に焦る気持ちは出てきてしまうものですが、焦ったところで良い結果は出ません。
『マイペース』でいること。これが自分を大切にする秘訣です。
まとめ
ダメな面接官を見抜く方法と、前向きな気持ちになる魔法の言葉を紹介しました。
最後に、紹介した方法と魔法の言葉のおさらいです。
- 表情で脅してくるタイプ
- すぐ感情的になるタイプ
- あなたの伝えている内容に無反応なタイプ
- 「この人、きっと違う星の人間なんだろうな」
- 「こんな会社に入っちゃダメだよって、誰かが教えてくれてる!」
- 「ここは自分が輝ける場所じゃない!」
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