プッシュ&プルのバランスを意識して、面接で高い評価を得よう【転職】

(この記事は、2022年4月29日に更新しました。)

 

Worry man
・面接の準備はしっかりできているけど、本番で力が発揮できない…
・しっかりと自己主張できているのに、良い返事がもらえない
・面接での評価を上げる具体的なアドバイスが欲しい

 

この記事は、このような悩みを持つ方に向けて書いています。

転職活動最後の締めくくりが中途採用面接です。
自分の能力を最大限発揮して面接に臨みたいものです。

でも、中途採用面接に慣れていない場合、どうやったら自分の能力をうまく発揮できるのか、よく分からないですよね。

分からないままやりがちなのが、自分の経験や強みなど、自己主張ばかりしてしまうパターン。

これでは面接官に良い印象を持ってもらうのは難しくなります。

面接で高い評価を得る秘訣として今回解説するのは、『プッシュ&プルのバランスを意識すること』です。

 

プッシュ&プルのバランスを意識して、面接で高い評価を得よう

balance_scale

 

面接で高い評価を得る秘訣、それは「プッシュ&プル(Push and Pull)のバランス」を意識することです。

Push and Pullは、直訳すると「押したり引いたり」です。

「なんのこっちゃ?」と思われるかもしれませんが、面接においてこのプッシュ&プルのバランスを意識しないと、
無意識のうちにバランスが崩れ、企業にとって「採用しにくい人物」という評価になる可能性があります。

それほど、このプッシュ&プルのバランスは重要です。

プッシュとは、強く出るポイントを指します。

自分の経験や強みをアピールするときはプッシュ一択です。

一方プルは、引き出すポイントを指します。

相手(面接官)の話を聞いたり、相手から情報を引き出す際にはプルを意識します。

 

具体的に、プッシュ&プルのバランスを意識するコツは以下の3つです。

  1. プッシュは”自分を押す”であって、”他者を押す”ではない
  2. プルができない人はリーダーに向かない
  3. プッシュとプルの比率は7対3がべスト

それでは、1つずつ見ていきましょう。

 

解説

プッシュは”自分を押す”であって、”他者を押す”ではない

possible

 

早速ですが、下記2つの表現例を見てみましょう。

  1. 自分の強みはリーダーシップ力です。他者の声を聞いた上で、強い気持ちで決断することを信条としています。この強みは御社で更に磨きがかけられると考えております。
  2. 自分の強みはリーダーシップ力です。人は押されないと動かない生き物ですから、自分のリーダーシップ力は御社で必ず役に立つと考えております。

 

①は他者を敬い、その中で自分の意志を示していますが、
②は他者を上から見て自分の必要性をアピールしています。

 

どちらがリーダーとして人の心を動かすかは言うまでもありませんが、①です。

 

自分をアピールする際に、無意識のうちに他者を非難したり攻撃してしまう例は少なくありません。

今一度、自分の強みや自己PRを振り返り、焦点が自分になっているか、他者を責めるような表現になっていないかを確認しましょう。

 

プルができない人はリーダーに向かない

pull

 

Pushの次はPullについて考えてみましょう。

面接は自己アピールの場なんだから、引いたらダメでしょ!?

と思われる方もいるでしょう。

 

確かに、自己アピール(Push)が面接で最重要なのは間違いありません。

但し、アピールするだけが面接の目的ではないのです。

 

面接では、応募者の様々な能力を短時間で評価しています。
評価項目の中には、自己アピール力だけでなく、専門性や結果志向性、人とのコミュニケーション力や協調性も含まれます。

面接は、応募者と面接官のコミュニケーションですから、
自己アピールという名の一方通行だけではコミュニケーションは成立しません。

 

さて、Pullで具体的に大事なのは

  • 相手の言うことをしっかり聴くこと
  • 質問力(自分で質問する力)

この2つです。

 

Pullの目的は文字通り引き出すことにあります。その際に重要になるのがこの2つです。

聴くテクニックは簡単なようで奥が深く、途中で話を遮ってしまったり、集中力がなくなってしまうこともありますので、
苦手意識を持っている方が少なくありません。

 

まとめると、
自己アピールするだけでなく、他者の言うことがしっかり聞けて、適切な質問ができること。

これらをバランスよく面接の中で示すことが、面接の中で高い評価を得る秘訣なのです。

 

リーダー志望ではない方も、このプルの考え方・知識はぜひ習得されることをおすすめします。
人とのコミュニケーションが発生しない仕事はありませんので、必ず役に立ちます。

PushとPullの比率は7対3がべスト

golden ratio

 

ここまでプッシュ&プルのバランスを意識する重要性について解説してきましたが、実際の面接において、

プッシュとプルはどんなバランスがベストなの?

という疑問を持たれた方もいるでしょう。

 

私の経験から言えるベストバランスは「7対3」です。

比較対象として、「5対5」と「9対1」を挙げ、それぞれのメリット・デメリットを表にまとめました。

 

<<Push対Pullの比較表>>

比較項目 5対5 7対3 9対1
自己主張 ✖ 主張が短く弱い 〇 ほどよい主張 △ 主張が長く強い
質問 △ 質問が多い(長い) 〇 ほどよい質問 ✖ 質問力が弱い
協調性 △ 協調の意志が強すぎる 〇 協調の意志を感じる ✖ 協調の意志が弱い

 

職種・業種・役割によってベストバランスは変わってくるので、
「7対3」をベースにしつつ、自分の志望する職種・業種・役割に応じたベストバランスを検討しましょう。

 

まとめ

summary

 

面接で高い評価を得る秘訣として、『プッシュ&プルのバランスを意識すること』を解説しました。

 

重要なポイントのまとめです。

①プッシュは”自分を押す”であって、”他者を押す”ではない

・自分をアピールするのに他者を利用する(他者を落として自分を立たせる)のはNGです。
他者への敬意を忘れず、自分の価値をアピールしましょう。
②プルができない人はリーダーに向かない
・アピールするだけが面接の目的ではありません。
・コミュニケーション能力の重要な要素として、聞く力と質問力を磨きましょう。
③プッシュとプルの比率は7:3がべスト
・プッシュが強すぎれば協調性が問われ、プルが強すぎれば決定力が問われます。
「7対3」をベースにしつつ、自分の志望する職種・業種・役割に応じたベストバランスを検討しましょう。

 

プッシュとプルのバランスを意識して、高い評価が得られる面接を目指しましょう!

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