(この記事は、2024年2月23日に更新しました)
ブログをがんばってる人
「今まで無料テーマを使ってきたけど、そろそろ有料テーマにしようかな。THE THORって結構人気みたいだけど、本当におすすめできるテーマなのかな?何か問題起こったりしないかな?ユーザーの本音が知りたいな。」
この記事は、こんな悩みを持っている方に向けて書いています。
本記事の内容
- 有料テーマへの変更目的
- 『THE THOR』を選んだ理由
- 『THE THOR』と『Cocoon』の比較(全12項目)
- 『THE THOR』変更後に起こった問題点まとめ
私はWordPressでブログを開始して1か月で、
テーマをCocoon(コクーン)からTHE THOR(ザ・トール)に変更しました。
THE THORは有料テーマの1つとして非常に高い人気があります。
一方で「16,280円」と決して安くはない価格であるため、
購入をためらっている方も多いのではないでしょうか。
使用し始めて約1年ですが、
はっきり言って微妙なテーマです。
決して悪いテーマではありませんが、かなり使う人を選ぶテーマですので、
万人向けとは決して言えません。
これが私の結論です。
この記事で、有料テーマの利点やTHE THORの使い勝手、問題点など
詳しく解説しますので、あなたのテーマ選びの参考になれば幸いです。
THE THORをおすすめしているサイトでは、『星5つ!文句無しにおすすめ!』と言っているものもありますが、そうやって宣伝しているサイトが実際にはTHE THORを使ってなかったりするので、注意しましょう。
【目次】
有料テーマへの変更目的
結論から言うと、有料テーマへの変更目的(狙い)は次の4つです。
- Cocoonは無料だからみんな使っている。サイトに独自性が出しにくい
- 有料テーマはSEOに強い
- 有料テーマの方がカスタマイズ機能が多く、長く付き合うなら投資価値は十分ある
- 有料テーマにした方が自分を追い込めそう
一言でまとめると、
『ビジネス(収益目的)としてブログを運営していく上で、無料テーマでは不利』
と思ったからです。
実際、ブログで稼いでいる方で無料テーマを推奨している人は全く見かけません。
なので、これは真実なのでしょう。
ですが、購入するテーマは慎重に選ばないと、後で絶対に後悔します。
特に、書き直し(リライト)に掛かる時間が問題です。
テーマが違えば互換性の問題が出てくるので、必ずリライトが発生します。
1記事に1時間(実際はもっとかかる場合が多い)と仮定して、100記事あれば100時間。
単にリライトするだけでこれだけの時間が掛かるのです。
結果、リライトを諦め、仕方なく同じテーマを使い続ける負のループにはまるのです。
なぜTHE THORを選んだか?
THORと言えば、北欧神話に登場する神トールの持つ武器、
『トールハンマー』が有名です。
実は、
『この名前がカッコよくて人気だったから』というのがTHE THORを選んだ理由です。
そのくらい、ブログを始めて間もない頃の私は無知でした。
購入後に、実は名前負けしない魅力がTHE THORにはたくさんあることを知りました。
- 一度購入すれば、複数のサイトに適用できる(有料テーマでは珍しい)
- SEOに強い(テーマ自体にSEO対策がたくさん盛り込まれている)
- 有料テーマの人気ランキングで第1位!
- デモサイトがカッコイイ!
- デザイン着せ替えができる!(全9種類から選べる)
- サイトのカスタマイズがしやすい
- 会員フォーラムで色々聞ける&学べる
これらの魅力に強く共感できる方は、THE THORを購入しても後悔することはないです。
\使う人を選ぶWordPressテーマ/
有料テーマの人気ランキングは、よかぽーとさんの記事を参考にしました。
本記事では、wordpress.orgに掲載されている7,466件のWordPressテーマを、人気、おすすめ度、レビュ…
THE THORのデモサイトは、公式ページのデモサイト一覧より閲覧できます。
⑤に挙げた『デザイン着せ替え機能』に関しては、別の記事で詳しく解説していますので、
興味のある方はご覧いただければと思います。
(2024年3月17日に更新)
WordPressのテーマ「THE THOR(ザ・トール)」にはデザイン着せ替え機能という、
テーマのデザイン(以下スタイル)を簡単に変更できる機能が備わっています。
Cocoonでは[…]
THE THORとCocoonの比較(全12項目)
実際に使用して、重要だと思った項目を比較しました。
項目 | THE THOR | Cocoon |
---|---|---|
値段 | 16280円 | 0円 |
SEO対策 (表示速度、モバイル対応など) | HTML5+CSS3 (最新コーディング) TopページSEO設定 CSS非同期読み込み設定 HTML圧縮設定などたくさん | ページ高速化対応 モバイルフレンドリー AMP対応 |
複数サイトへの利用 | 可能 | 可能 |
サイトデザイン +カスタマイズ性 | ベースを9種類から選択可能 更にカスタマイズ可能 | スキン設定でベースを決め、 カスタマイズ可能 全体的にシンプル |
ブロックエディタ対応 | 対応しているが、 クラシックエディターが必要 | 完全対応 |
タグ管理 | タグ管理機能で 一発変更可能 | アフィリエイトタグ管理機能で 使いまわしが容易 |
記事全体の書きやすさ | クラシックエディターなら 書きやすい | ブロックエディターでもクラシックエディターでも書きやすい |
吹き出し機能 | 使いにくい | 使いやすく、 カスタマイズもしやすい |
広告挿入 | しやすい | しやすい |
見出し設定 | 自分で設定 (カスタマイズ性は高いが面倒) | スキンを決めたら自動で決まる (ラクだがカスタマイズ性は低い) |
利用者数 | Cocoonほど多くない (解説サイトが多くない) | とても多い (解説サイトが充実) |
サポート | 会員専用サイトがあるが、 使いにくい | 誰でも利用できる、 充実したフォーラム完備 |
比較してみると、Cocoonのバランスがいかに優れているか、お分かり頂けると思います。
もっと広く深い視点で比較すればTHE THORの優位性は見えてくるでしょうが、
初心者ブロガーの場合、その恩恵を肌で感じることは難しいです。
つまり、初心者ブロガーにはTHE THORよりもCocoonの方が圧倒的におすすめです。
THE THORはカスタマイズしやすいという特徴があります。
カスタムCSSでガンガンコードを追加して独自サイトを作り込みたい方にとっては、
非常に魅力的なテーマと言えます。
THE THORに変更した後で直面した問題点
THE THORにテーマ変更後、直面した問題点をリストアップしました。
- 広告表示[ad]が認識されない
- 吹き出し全滅
- 見出し設定が面倒
- 内部リンクが表示されない
- サムネイル(アイキャッチ)が表示されない
- ランキングが勝手にリセットされる
- ブロックエディターとの相性が悪い
- 問題の解決法を探すのに時間が掛かる
①広告表示[ad]が認識されない
Cocoonではショートコード設定で[ad]と入力すれば、
アドセンス広告が入れられます。
しかし、THE THORでは同じ設定が存在せず、
[ad]という文字列のまま表示されるようになります。
もちろん、THE THORでも広告設定すれば、
好きな場所にアドセンス広告が入れられます。
広告設定後、任意の場所に(adcode)と入力すれば広告が入れられます。
※adcodeは()ではなく、[]で囲んで下さい。
広告設定への行き方
外観➡カスタマイズ➡広告設定[THE]➡個別ページ用広告設定
②吹き出し全滅
Cocoonで作った記事の吹き出しは、THE THORでは引き継がれません。
THE THORでも吹き出し設定は存在しますが、互換性はありません。
Cocoonで挿入していた吹き出し画像は、単なるメディアとして表示されます。
つまり、吹き出しは全て作り直しになります。
THE THORの中の吹き出し機能を使って、作成する必要があります。
吹き出し設定への行き方
外観➡カスタマイズ➡パーツスタイル設定[THE]➡吹き出し設定(個別ページ用)
吹き出しの具体的な設定方法は別記事で詳しく解説していますので、
興味のある方はご覧いただければと思います。
(2024年2月25日に更新)
THE THORを使い始めた人
「THE THORの吹き出し設定方法が知りたい。Cocoonだったら迷わずできたのに、なんだかよく分からない!初心者でも分かるように解[…]
③見出し設定が面倒
THE THORでは初期設定で見出しデザインが設定されていません。
自分で設定する必要があります。
見出し設定への行き方
外観➡カスタマイズ➡パーツスタイル設定[THE]➡見出し設定(個別ページ用)
見出し設定で選択できるものは『計53種類』あります。
下図のように文字だけで書いてあるので、
1つ1つ見た目を確認しながら選びましょう。
④内部リンクが表示されない
Cocoonで設定していた、内部リンク(ブログカード)が表示されなくなります。
THE THORではサイトカード(内部記事リンク)として設定する必要があります。
つまり、全ての内部リンクの貼り直しが必要です。
内部リンクの作り方(クラシックモード)
記事編集画面➡ショートコード➡サイトカード(内部記事リンク)
「sitecard subtitle=関連記事 url= target=」
url=の後ろに、ブログ記事へのリンクを貼り付けます。
(例:sitecard subtitle=関連記事 url=https://hayabusa-rider.com/the-thor-kisekae/ target=)
尚、target=の後にblankと入れると、別のシートで開かれるようになります。
⑤サムネイル(アイキャッチ)が表示されない
トップページに表示されている記事のサムネイル(アイキャッチ)が真っ黒になる
という問題です。
私の場合は、
SEO設定の『img非同期読み込み設定のチェックを外す』ことで解決しました。
SEO設定への行き方
外観➡カスタマイズ➡SEO設定[THE]➡img非同期読み込み設定
⑥ランキングが勝手にリセットされる
THR THORには、閲覧数のランキングを集計し、
ウィジェットとして表示させる機能が備わっています。
とても便利な機能ですが、このランキング情報、
『対象期間を全期間(default)に設定していると毎月勝手にリセット』されます。
注意事項
私固有の問題なのか、
THE THOR固有の問題なのかは定かではありません。
私は4月18日にTHE THORに切り替えました。
その後、5月18日にリセットされ、そして6月18日にもリセットされました。
ちょうど1か月ごとです。
リセットされると、
サイドバーやトップページに表示させているランキング突然消えます。
ランキング設定(集計機能)への行き方
外観➡カスタマイズ➡基本情報[THE]➡アクセスランキングの設定➡ランキングの集計機能を有効にするにチェック✅
記事ランキング設定への行き方
外観➡カスタマイズ➡TOPページ設定[THE]➡記事ランキング設定➡ランキングの対象期間を選択
ただし、バグっているのはランキングの表示機能だけで、
実際の記事閲覧数はリセットされません。
尚、この問題の解決法ですが、残念ながら現時点では見つかっていません。
根本的な解決策ではありませんが、ランキング対象期間を
『全期間”以外”』にすることで、正しく表示されます。
⑦ブロックエディターとの相性が悪い
THE THORはブロックエディターとの相性が悪いです。
クラシックエディターを使う前提で開発されています。
THE THORには、記事の装飾を助ける機能が多数備わっていますが、それらは全て、クラシックエディターで機能します。
装飾機能一例
- 文字装飾
- ラベル
- ボタン
- ボックス
- 吹き出し
- スコアボックス
- 口コミボックス
これらの機能をブロックエディターで使う場合、ブロックをクラシックモードに切り替えてから挿入することになり、手間が増えます。
⑧問題の解決法を探すのに時間が掛かる
THE THORでは、何か問題があったときに、解決策を探すのに時間が掛かります。
Cocoonほどユーザー数が多くなく、解説サイトもそれほど充実していないからです。
問題の解決法を紹介しているサイトもありますが、
「HTMLやCSSをある程度理解している前提」で書かれている記事が多いです。
つまり、
HTMLもCSSもよく知らないという方にとっては、解説記事すら理解できない、
という事態に陥る可能性があります。
まとめ
WordPressのテーマをCocoonからTHE THORに変えた背景、Cocoonとの比較、そして変更後に発生した問題点について解説しました。
本記事のまとめ
- THE THORには名前負けしない魅力がたくさんある
(例:SEOに強い、人気がある、デザイン着せ替えができる、会員専用フォーラムがある) - 互換性の問題によって、記事が正しく表示されなくなる場合がある
(例:広告コード、吹き出し、内部リンク) - 解説サイトが多くないため、問題が発生したときに解決に時間がかかる場合がある
➡HTMLやCSSの勉強をしないと解説記事すら理解できないことも - 総合的にはCocoonの方が使いやすい(初心者ブロガーの観点)
THE THORに限らず、全てのテーマは『人が作ったソフトウェア』ですので、
必ずバグ(不具合のこと)はあります。
バグとうまく付き合いながら、独自性のあるサイトを設計していく
というのがブログ運営の奥深さとも言えるでしょう。
その点において、THE THORは使いやすい装飾機能やSEO対策など、
ブログに独自性や価値を生み出す機能がたくさん盛り込まれています。
使いにくい点も多く、はっきり言って万人におすすめできるテーマではありませんが、
収益化を目的として本気でブログを作っていきたい人にはおすすめのテーマです。
\使う人を選ぶWordPressテーマ/
※掲載している情報は記事更新時点のものです。