(2024年3月17日に更新)
・何のために書いてるんだろう?
この記事は、このような悩みを持つ方に向けて書いています。
面接の中で面接官が何かを記入しているシート、気になりますよね。
あのシートは「面接評価シート」と言って、応募者の能力や素養(ポテンシャル)を客観的に判断し、可視化するために開発されたものなんです。
面接評価シートは企業側が独自に準備・管理・活用するためのものですので、基本的に応募者側がその存在を気にする必要はありません。
ただ、そもそも面接評価シートとは何者で、面接官はどういったポイントに着目して面接をしているのか、
という点を理解しておくことは、面接を有利に進める上で大きな武器になりますよ!
・面接官が記入しているシートが気になって、緊張してしまう方
・面接評価シートを理解して、面接を有利に進めたい方
【目次】
面接評価シートの内容と使われ方を理解して、面接を有利に進めよう
面接評価シートに関して、下記3点を解説していきます。
- そもそも面接評価シートとは?
- 面接評価シートの中はどのようになっているの?
- 面接評価シートを理解するとどんなメリットがあるの?
それでは、1つずつ見ていきましょう!
解説
そもそも面接評価シートとは?
面接評価シートは、応募者の能力や素養(ポテンシャル)を企業側(面接官)が客観的に判断し、可視化するために開発されたものです。
✅応募者の能力を可視化(数値化)するため
✅企業が求める人材(人財)を明確にするため
✅誰が、いつ、どのような評価を行ったのかを記録(証拠)として残すため
面接評価シートの中はどのようになっているの?
ここでは、面接評価シートの具体的な中身について解説します。
まず初めに理解しておきたいのは、「面接評価シートは企業ごとに違う」という点です。
企業ごとに求める人財は違いますので、それによって面接評価シートの形式も異なります。
大きく分けると以下のような構造になっています。
- 応募者の基本情報
- 企業が求める人財(企業独自の指標)
- 面接官のコメント
- 最終評価
応募者の基本情報
応募者の氏名や最終学歴(職務歴がある場合は企業名)などの個人情報です。
企業が求める人財(企業独自の指標)
企業が求める人財は、面接評価シートの要と言える部分です。
企業が応募者を客観的に評価するために用意した指標のことで、企業ごとに異なります。
例えば外資系企業で海外とのコミュニケーションが日常業務に含まれるような場合、
特に重視されるのは英語力とコミュニケーション能力です。
英語力は、TOEICの点数といった定量的なものも参考にする場合がありますが、それ以上に重視されるのが英会話能力です。
多少カタコトでも、文法が間違っていても、自分の意見をしっかりと英語で言える人は高評価が得られやすいです。
コミュニケーション能力については、例えば自己アピール力や協調性、話をシンプルにまとめる力など、
国内外の関係者と継続的な信頼関係を構築していける素養があるかどうか、というポイントが重視される傾向があります。
接客業の場合、身だしなみや言葉遣いなどの対人マナー、問題が発生したときの迅速丁寧な応対など、
より対人(お客様目線)を意識した指標が重視されるでしょう。
ただし、どのような企業・業種においても、下記の点については共通の評価項目として含まれると認識しておくとよいでしょう。
<共通の評価項目>
- 話し方(言葉遣い)
- 志望動機(明確になっているか)
- 対人コミュニケーション(協調性、積極性など)
- 応募者の強み・弱み(経験・実績・スキル・自己評価など)
これらの項目は、企業が応募者を評価するにあたり最低限確認したいと考えている項目だからです。
各指標に対する評価は、3段階や5段階評価で可視化(数値化)され、データとして記録されることが多いです。
5段階評価:5(非常に良い), 4(良い), 3(普通), 2(悪い), 1(非常に悪い)
面接官のコメント
面接官のフリーコメント欄です。面接の中で気づいた点(応募者の優れている点、気になる点)などを書いたりしますが、
何を書くかは面接官によって千差万別です。
最終評価
面接の最終評価を入れます。単純に合否のみ記入する場合もあれば、
3段階・5段階評価で記入した上で、最後に面接官同士で協議して合否を決める場合もあります。
面接評価シートを理解するとどんなメリットがあるの?
冒頭で、
「面接評価シートは企業側が独自に準備・管理・活用するためのものですので、基本的に応募者側がその存在を気にする必要はありません。」
と述べました。
それでは、面接評価シートを理解するとどのようなメリットがあるのでしょうか?
私が考える一番のメリットは、
「企業が必要とする人財を自分なりに考えた上で、自信を持って面接に臨むことができる。」
という点です。
勿論、応募者は面接評価シートの中身を知りません。
しかしこれまで解説してきたように、話し方や対人コミュニケーションなど、面接の中で重視されるポイントには共通点があります。
少なくともこれら共通評価項目に対しては、事前にしっかりと対策をし、堂々と面接官にアピールできる状態で臨みたいところです。
また、基本的な評価項目以外でも、応募企業の業種や業務内容、ホームページなどから閲覧できる先輩社員の声などを参考に、応募企業がどんな人財を求めているか調査することも非常に有効な手段です。
なぜならば、このように自分で調べたことを軸として、志望動機や会社の中でやりたいことなどをしっかりと説明できれば、面接官側からすれば
「この応募者は本気で当社を志望してくれているのだな。こういう人と一緒に働きたいな。」
まとめ
面接評価シートとは何か、中はどうなっているか、面接評価シートを理解するとどんなメリットがあるのか、について解説しました。
重要なポイントのまとめです。
✅面接評価シートとは、応募者の能力や素養(ポテンシャル)を企業側(面接官)が客観的に判断し、可視化するために開発されたものである。
✅面接評価シートは企業ごとに異なるが、話し方や対人コミュニケーションなどの基本項目はどのような企業・業種でも重視される。
✅面接評価シートを理解しておくことで、企業が必要とする人財を自分なりに考えた上で、自信を持って面接に臨むことができる。