(2024年3月9日に更新)
他者の評価が気になる人
「人は人、自分は自分って言うけど、どうして他者と比較したらダメなのか知りたい。同僚の方が評価が高いのが悔しいし、なんとか勝ちたい。競争意識はあっていいはず。でも、もしかしたら自分が気づいてないリスクがあるのかも。他者と比較するリスクを教えて欲しいな。」
こういった悩みを抱えている20代の方に向けて書いています。
本記事の内容
- 他者と比較するリスク8選
- 各リスクに対する対策
- 本記事の信頼性(自己紹介含む)
- 私は、2021年6月まで、
自動車部品の外資系企業で設計部長と採用責任者を務めていました。
>>プロフィール詳細
20代の頃はとにかく劣等感が強く、他者比較ばかり。
まったく自分に自信が持てませんでした。
悩んだ果てに理解したのは、今回紹介する『他者比較のリスク』。
誰かに教わったものではなく、自分の経験を通じて理解したものです。
他者比較のリスクを理解し、対策を取ってからは、
人間関係の悩みが激減しました。
そして、組織内で評価され、34歳で管理職に昇進しました。
もし私が他者比較ばかり続けていたら、
組織で孤立し、志なかばで会社を去っていたかもしれません。
だからこそ、同じことで悩む20代の方には、
リスクを適正に判断し、自分らしい働き方を実現して欲しいと考えています。
少しでも参考になる部分があれば幸いです。
【目次】
他者と比較するリスク8選
他者と比較するリスク8選
- 自分が見えなくなる
- つねに競争心理
- 仲間意識がもてなくなる
- 評価されない
- さらに対抗意識が強まる
- 勝っても得られるのは自己満足と孤独感だけ
- 組織で孤立する
- 希望をもてず、退職
リスク① 自分が見えなくなる
結論:『自分の個性を大事にしよう』
そもそも、他者とあなたとでは採用理由が違います。
経歴も、強みも、性格も、全て違います。
与えられている仕事だって、似ていることはあっても、
完全に同じということは少ないでしょう。
そんな中で、一体何が『比較』できるのでしょうか?
他者ばかり見てしまうと、他者のことばから気になるようになり、
段々と自分が見えなくなってきます。
自分が見えなくなると、
自分の強みを活かしたり、個性を活かして仕事をする、
といったことも難しくなります。
対策:自分の個性を大事にしよう
リスク② つねに競争心理
結論:『競争は正々堂々と、相手と同じ土俵で』
他者比較をする人は、心の中が常に競争状態です。
競争することなど誰も求めていないのに、
仕事のことからプライベートのことまで、何でも比較しがちです。
「競争そのものは悪いことじゃない。」
そう思うかもしれません。
確かに競争そのものは悪ではありません。
でも、競争が価値を生むのは、同じ土俵に立って、
お互いが正々堂々と競い合えるときに限られます。
たとえばオリンピックに出場するマラソン選手が、
100m走の選手と自分とを比較するのは全く価値がありませんよね。
自分の都合で勝手に競争に巻き込んでも、相手からすれば
単なる『迷惑』でしょう。
度が過ぎた行為は、ハラスメントになりかねません。
対策:競争は正々堂々と。相手と同じ土俵でおこなおう
リスク③ 仲間意識がもてなくなる
結論:『チームワークが大事』
自分勝手な競争をしていれば、必然的に仲間との人間関係は悪化していきます。
お互いに仲間意識が持てなくなるのは時間の問題です。
仕事とは協力し合うものです。
ところで、なぜ協力し合う必要があるか、考えたことはあるでしょうか?
その理由は、『協力した方が会社として成果を出しやすいから』です。
個としての価値観や意見を持つのは大事なことですが、
仕事において重要なのは『会社として成果を出すこと』です。
そのために必要なのは『個の力』よりも『チームワーク』です。
対策:チームワークの重要性をおもいだそう
リスク④ 評価されない
結論:『評価されている人は、会社の利益に貢献している』
誰だって、評価されたいと思っています。
でも、
仲間意識が持てなくなり、チームワークを軽視している人は評価されません。
なぜならば、会社の利益につながらないからです。
たとえば、あなたが他者にはない凄腕スキルを持っていたとしましょう。
それによって会社に利益が出れば、あなたの功績が認められ、
高く評価されることもあるでしょう。
でも、その評価は一時的なものです。
個人の力には限界があります。
より良いものを作っていくためには、チームワークが不可欠です。
つまり、チームワークを重視し、会社の利益に貢献している人こそ、
長い目で見て評価されるのです。
対策:個人の成功ではなく、会社の利益に焦点をあててみよう
リスク⑤ さらに対抗意識が強まる
結論:『状況が悪化する前に、対策が必要』
自分が評価されない理由を理解せず、他者比較を繰り返していくと、
対抗意識が更に強まっていきます。
「なんとしてでも、あの人に勝ちたい!」
こうなってくると、もはや自分のメンタルを制御するのは難しくなってきます。
この状態を脱するには、自身の力だけでなく、他者の力も必要になります。
周囲のメンバーや上司、カウンセラーなどの助けを借りましょう。
私の場合は人事やカウンセラーを活用しました。
『自分だけでどうにかしようとしないこと』が大切です。
対策:困ったときの相談相手をあらかじめ決めておこう
リスク⑥ 勝っても得られるのは自己満足と孤独感だけ
結論:『働く目的を思い出そう』
比較や競争に執着し、努力の果てに『勝ち』を得たとしましょう。
しかし、その『勝ち』で喜ぶのは自分しかいません。
他者は冷めた目で見てきます。
そして、後で感じるのは猛烈な孤独感です。
私の場合は、猛烈な孤独感と無気力感におそわれました。
この状態を脱するには、原点回帰が効果的です。
すなわち、『働く目的(志望動機)を思い出す』のです。
自分なりの目的が思い出せれば、
いかに自分が無益なものにこだわっていたか痛感できるでしょう。
対策:働く目的をおもいだそう
リスク⑦ 組織で孤立する
結論:『次の道に進むべき』
個人の経験ですが、組織で孤立することほど辛いものはありません。
話し相手がおらず、相談相手もおらず、誰も自分に近寄らない。
そんな状態は、
自分にとっても組織にとって百害あって一利なしです。
会社の中で再起を図る可能性が残っているのであれば話は別ですが、
そうでないなら『次の道を探す』のが賢明でしょう。
対策:前向きに仕事ができる環境をさがそう
リスク⑧ 希望を持てず、退職
結論:『転職先を探してから退職』
退職を決意したら、すぐにでも退職したくなるところですが、
『転職先を探してから退職』されることを強くオススメします。
理由は、働かない期間があればあるほど、働く気力が奪われるからです。
人(脳)は、ラクをしたがる生き物と言われています。
一度ラクな環境に身をおくと、それに慣れてしまい、
再び立ち上がるには相当なエネルギー(目的意識)を必要とします。
たとえば、
「あと5分、あと5分・・・」
と二度寝をしているときは気持ちいいですよね。
でも、その結果寝過ごして、
大事な用事の出発時刻の5分前に起きたらどうなるでしょう?
全速力で準備して、5分で家を出ますよね。これが目的意識です。
今回紹介してきた
『他者比較➡競争心理➡個人優先➡評価不満➡孤立➡退職』
という流れの場合、一度休んでしまうと、
「もう1回頑張ろう!」と思うのは相当高いハードルになるでしょう。
もちろん、メンタルが疲れている場合は少し休息をはさむのも有効な手段です。
ただし、その場合の転職活動は、現役で働いてきたときの転職活動と比較して
難易度が上がり、希望職種につける可能性は低くなります。
転職前提で考えるのだとしたら、『早い段階で行動したほうが得』
ということは覚えておきましょう。
対策:在籍しながら転職活動をスタートして、前向きな気持ちで退職しよう
おわりに
本記事では、『【20代必見】同僚の方が評価が高い… | 他者と比較するリスク8選』
について解説しました。
すこしでもお役にたてれば幸いです。