(2024年3月6日に更新)
この記事では、この悩みを解決します。
面接では、面接官から飛んでくる質問を瞬時に理解し、論理的で的確な回答をすることが期待されています。
とは言え、機械じゃあるまいし、どんな質問が飛んでくるか予測が難しい面接の中で、完璧な対応なんてできませんよね。
でも、実は論理的に話すのはコツさえつかんでしまえば誰でも簡単にできます。
今回は、論理的に話す上で最も簡単で確実な方法と、3つのコツを紹介します。
- 面接で論理的に話したいけど、なかなかできずに悩んでしまう
- 「話が分かりにくい」と言われたことがある
【目次】
面接で論理的に話す最も簡単で確実な方法と3つのコツ
面接で論理的に話す最も簡単で確実な方法、それは
「できる限り短い文章で話すこと」です。
世の中にはたくさんの論理的に話すコツが存在します。PREP法は特に有名です。
PREP法とは、P(結論)➡ R(理由)➡ E(例)➡ P(結論)の順で説明していく手法で、
読み手を惹きつける文章を書く際に参考となる書き方です。
しかし、このPREP法は面接の場ではほぼ役に立ちません。
なぜかというと、これを使うと話が長くなるからです。
「できる限り短い文章で話すこと」を実現させるのに、この方法は不適切なのです。
ところで、なぜ短い文章で話すことが論理的に話すことにつながるのでしょうか。
その理由は、短い文章にすることで以下のメリットがあるからです。
- 話が長くならず、面接官にストレスを与えない
- 本当に必要な情報のみ厳選できる
- 話が理解されやすい
短い文章にすることは、「結局言いたいことは何?」を突き詰めることと同義です。
例を挙げます。
リンゴが好きだということを伝えたいなら、「私はリンゴが好きです。」と言えば済みますね。
ここで不要な情報を入れてしまうとこうなります▼
「私はリンゴが好きなのですが、リンゴには色々な種類のものがあります。
日本で販売されているリンゴは39種類と言われていて、色も形も大きさも様々あります。
売られている多くのリンゴは赤いですが、実際赤くなるのは収穫直前で、日光をたくさん浴びせることにより赤くなるのだそうです。
これは簡単な作業ではなく、毎日農家の方が1つ1つ手作業でリンゴを回したり、リンゴの影になる葉っぱを取ったりして、全体に日光が当たるようにたゆまぬ努力をしていると聞きました。
私は真っ赤なリンゴが大好きです。」
リンゴ愛は十分に伝わってくる文章ですが、やりたいことは「リンゴが好きなことを伝える」であって、
「リンゴ愛を語る」ではありません。
そして、文章を長くすればするほど、「結局言いたいことは何?」となってしまいます。それでは本末転倒です。
ですから、論理的に話す最も簡単で確実な方法は、「できる限り短い文章で話すこと」なのです。
次に、できる限り短い文章で話すコツについて見ていきましょう。
解説
面接で論理的に話す最も簡単で確実な方法
できる限り短い文章で話すコツ3選はこれです。
- 英語の型を参考に単語を組み立てる
- 長い文章は、短い文章の集合体
- 全部を話そうとしない
順番に解説していきます。
英語の型を参考に単語を組み立てる
論理的に話す上で最も参考にできるのが、英語の単語の並びです。
「ここでいきなり英語!?」と面食らってしまう方がいるかもしれませんが、なるべく分かりやすく解説します。
英語には5文型と呼ばれる型があります。
そして、文を構成する要素としては4つあります。S(主語)、V(述語)、O(目的語)、C(補語)の4つです。
5文型の中で今回意識して欲しいのは、
- 第一文型「SV」
- 第二文型「SVC」
- 第三文型「SVO」
この3つです。
ずばり、この型を参考に文章を組み立てれば、自動的にシンプルな文章になります。
例:「リンゴを食べますか?」「はい、食べます。」
「私はXXXX(氏名)です。」これがSVCの型です。
「私はリンゴが好きです。」はSVOの型です。
あくまで、『最低限必要な情報は何か?』を考える上での参考にして下さい。
長い文章は 短い文章の集合体
質問内容が「~について説明してください」という場合、さすがに「私はリンゴが好きです」のような短い文章では説明しきれません。
それでも、論理的に話す上で意識したいことは変わりません。
- 短い文章を徹底する
- 長い文章になりそうなときは、文章を分割する
これでグッと説明が分かりやすくなります。
リンゴの例を再び使って長い文章と短く区切った文章を比較してみましょう。
「リンゴが好きな理由は複数あるのですが、1つだけ紹介させて頂きますと、そもそもリンゴには色々な種類のものがありまして、日本で販売されているリンゴは39種類と言われていて、色も形も大きさも様々ある中で、実際に売られている多くのリンゴは赤いのですが、実は赤くなるのは収穫直前で、日光をたくさん浴びせることにより赤くなるのだそうですが、これは簡単な作業ではなく、毎日農家の方が1つ1つ手作業でリンゴを回したり、リンゴの影になる葉っぱを取ったりして、全体に日光が当たるようにたゆまぬ努力をしていると聞き、大変感銘を受けました。これが私がリンゴが好きな理由です。」
「リンゴが好きな理由は複数あるのですが、1つだけ紹介させて頂きます。
それは、真っ赤なリンゴを見るたびに、農家の方の努力を感じることができるからです。
以前農家の方に直接お話を伺う機会がありました。
その中で、リンゴを赤くすることがいかに大変な作業かを知ることができました。
具体的には、毎日手で回してあげたり、リンゴの影になる葉っぱを取り除いたりして、全体に日光が当たるようにしているのだそうです。
1つのリンゴに対する想いと努力の結晶が真っ赤なリンゴなのだと知りました。
それ以来、リンゴが大好きになりました。」
このような説明ができる志望者は、高い評価が得られます。
全部を話そうとしない
皮肉なことに、自分が必死に考えて準備してきたものであればあるほど、話が長くなって分かりにくくなってしまう傾向があります。
志望動機や強みの説明などがその典型です。
もちろん、しっかりとストーリーを意識し、論理的に説明できる自信があるのであれば、長い話であっても問題ありません。
一方で、自分の話す内容に自信が持てていなかったり、「話が長い」といったフィードバックを受けたことのある方は、
できる限り長い話をするのは避けたいところです。
長い話を避けるコツは、自分の言いたいことの7割で止めることです。
7割というのは感覚で、つまりは全部を話さないということです。
「言いたいことを全部話さないと消化不良になってしまうのでは・・」と心配される方もいるでしょう。
もちろん、その可能性はゼロではありませんが、全部を話さないことで得られるメリットの方が大きいのです。
- 話がシンプルになる
- 発言した内容は相手(面接官)にしっかりと伝わる
- 内容に不足の点(疑問点)があれば相手から質問してもらえる(面接官とキャッチボールがしやすい)
先ほどのリンゴの例で、短く区切った文章を紹介しましたが、これを更に短くするとこのようになります。
リンゴが好きな理由は、真っ赤なリンゴを見るたびに、農家の方の努力を感じることができるからです。
これでは7割どころか2割程度ですが、あえてここで止めてしまうのも戦略の1つです。
ここで止めれば、少なくともリンゴが好きな理由は伝わります。
そして、ほぼ確実に面接官から、「なぜ農家の方の努力を感じることができるのですか?」と聞かれます。
そうしたら、その理由を説明すればよいのです。
「全部を話そうとしない。」
話が長くなりがちな方は特に、覚えておいて損はないテクニックです。
まとめ
面接で論理的に話す最も簡単で確実な方法と3つのコツについて紹介しました。
重要なポイントのまとめです。
①面接で論理的に話す最も簡単で確実な方法
・PREP法は面接ではオススメしません。
その2:長い文章は短い文章の集合体とすると、話がまとまりやすく、理解してもらいやすいです。
その3:全部を話そうとせず、7割で止める。これで話がシンプルになります。